無線データロガーの課題
無線データロガーは電源、配線工事を必要とせず、導入費用が安く抑えられます。
なにより通信圏内であれば、場所を選ばずにデータの収集が可能になり、作業効率が格段に向上します。 しかし、実際には無線データロガーを導入する会社や組織は少なく、無線タイプの普及率はきわめて低い状態です。
その理由は無線データロガーの信頼性の低さにあります。
実際に従来の無線データロガー導入を試みたお客様の声を下記に紹介します。
無線データロガーは電源、配線工事を必要とせず、導入費用が安く抑えられます。
なにより通信圏内であれば、場所を選ばずにデータの収集が可能になり、作業効率が格段に向上します。 しかし、実際には無線データロガーを導入する会社や組織は少なく、無線タイプの普及率はきわめて低い状態です。
その理由は無線データロガーの信頼性の低さにあります。
実際に従来の無線データロガー導入を試みたお客様の声を下記に紹介します。
「配線工事が不要なので、導入コストが安いと聞いていたが、実際には通信距離が
足らずに複数のリピーターを増設し、コストが増した。」
「社内のWi-Fiネットワークに干渉し、通信速度が低下してしまった。」
「館内が混雑すると、電波伝播が低下し、計測が滞った。」
「リピーター複数台分の価格が上乗せされた」
1,通信距離が短い。
2,環境によって通信状態が左右される。
3,既存のネットワークに干渉してしまう。
上記の3つの課題の原因を探っていくと、採用されている無線規格Wi-Fiに辿り着きます。
現在Wi-Fiはもっとも普及している無線規格です。 2.4GHz Wi-Fiの使用はライセンスフリーなので、低コストで製品開発が可能です。 そのためスマートフォンをはじめ多くの機器がWi-Fiを採用しており、常に混線のリスクを背負っています。 また、社内ネットワークはWi-Fiで構築されることが多く、データロガーの増設によって通信速度の低下やセキュリティ面への影響が懸念されます。
さらにWi-Fiは周波数が高くなる程、建物内での電波伝播が低下してしまいます。 たとえば見通しの良い屋外では100mの通信範囲を誇る機器も、屋内では25mおよそ4分の1程度にまで低下してしまいます。 以上のようにWi-Fiは製品開発が容易である反面、多くの課題があり、データロガーに限らず課題の克服が求められています。
私たちが扱うハンウェルデータロガーは特定小電力無線を採用しています。 特定小電力無線は社内ネットワーク構築に利用されないので、ネットワークへの干渉もなく、セキュリティのリスクもありません。
また、Wi-Fiとくらべ採用する事業者も少ないため、相互干渉のリスクを抑えられます。
さらに、屋内であっても電波伝播への影響が少なく、比較的安定した無線通信が可能なのです。
ハンウェルは、特定小電力無線の能力を限界まで引き出す、独自開発したトランスミッションコードを採用しています。 他社では製品開発の際、予めトランスミッションコードが組み込まれたモジュールを使用するので、通信距離に大差はなく100〜150m(見通しの良い直線で)程度です。 トランスミッションコードの独自開発は難しく、ハンウェルは20年の研究開発を経て実装に到りました。 このトランスミッションコードにより従来の『約10倍およそ1800m』という通信距離を実現します。 これによりハンウェルデータロガーは、従来まで課題とされていた「無線距離不足によるリピーターの複数増設」「既存のネットワークへの干渉」「その他無線機器との相互干渉」「屋内での電波伝播の低下」などを克服し、無線データロガーの普及に貢献します。
独自のトランスミッションコードにより、従来品の10倍近い通信距離を誇るハンウェルの無線データロガー4000JPシリーズ。
4000JP-THは美術館、博物館向け特定小電力無線タイプの温湿度データロガーです。
通信距離:【屋外】1.8km(見通しの良い直線)【屋内】150m
測定範囲(温度):【TH01,02】-10℃〜50℃ 【TH03】-40℃〜60℃
測定範囲(湿度):0〜100%RH
精度:【TH01,02】±0.1℃/±2%RH
【TH03】±0.1℃(-20℃〜50℃)/±2%RH(0〜90%RH)
分解能:0.1℃/±1%RH
4000JP-TRシリーズは、特定小電力無線タイプのサーミスタプローブを用いた温度データロガーです。幅広い分野でご使用頂けます。
通信距離:【屋外】1.8km(見通しの良い直線)【屋内】150m
測定範囲:-40℃〜60℃
精度:±0.1℃(-10℃〜40℃) ±0.3℃(前記以外の温度帯)
分解能:0.1℃
4000JP-PTシリーズは白金測温抵抗体センサを用いた、特定小電力無線タイプ温度データロガーです。 ディープフリーザーや温度の高い環境などサーミスタでは対応できない温度環境下で幅広くご使用頂けます。
通信距離:【屋外】1.8km(見通しの良い直線)【屋内】150m
測定範囲:-100℃〜110℃
精度:±0.1℃
分解能:0.1℃